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村山斉の時空自在<43>

 コロナ禍で10カ月もオフィスへ行っていない。授業はオンライン、学生や同僚とも直接会えず、外食もできない。朝はヨーロッパと、昼は授業や委員会、夜は日本と、一日中コンピューター画面に釘付け。買い物もほとんど配達に頼る。運動のためちょっと出かける以外はずっと自宅だ。

 人間は社会的動物だ。家族以外の生身の人間に会えない生活がこれほど息が詰まるとは思わなかった。人に会わないでいると自分の仕事の遅れが不安になる。責任を果たせていないと感じ、自分に価値がなく思えてくる。ネット経由のミーティングの合間でエネルギーがなくなる。眠りにつけない。何げない言葉で妙に落ち込みもする。自殺願望を持った日もあった。

 そんな様子をフェイスブックでつぶやいた。それに応えて多くの友人から励ましのメールが届き驚いた。また同じように苦しんだ経験のある友人からの言葉がありがたかった。「心の病も体の病も同じく病気。風邪と同じ。医者に行って薬をもらい、時間をかけて治せばいい」。実際、軽いうつ病と診断され、今は抗うつ剤の助けを借りている。一方、私のつぶやきを見て励まされた、という人もいた。苦しんでいる人はかなり多いようだ。

 日本でも自殺者が増えている。…

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