くら寿司、都心に出店攻勢 コロナ禍で空いた立地ねらう

若井琢水
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 9割超の店が郊外にある回転ずし大手くら寿司が、都心部への出店を進めている。コロナ禍で飲食店の閉店が広がり、新たな出店機会とみる。少し高めの都心型モデルの店づくりで新たな客層を広げるねらいだ。

 JR渋谷駅近くのビルの7階に14日、新店が開業した。触れずに操作するパネル式機器などを使い、客は従業員と接触せずに入店、注文、会計を済ませられる。会社員客をねらい、焼酎やウイスキーなど酒類メニューの数は通常の2倍。基本メニューは従来店と同じで、1皿は通常より10円高い税抜き110円だ。「都心は家賃が高く、利益を出せるギリギリの価格。この値段でも満足してもらえる商品を提供する」と広報担当者。

 既存の郊外型店は家族連れに人気で、客層拡大をねらって近年は都心部出店を試みてきた。これまでは家賃が高い悩みがあったが、コロナ禍による飲食店の閉店増で「チャンスが出てきた」(広報)という。駅前「一等地」を含め、10月までに新宿や赤羽に都心型の6店を出す計画だ。(若井琢水)