感染症の歴史、見つめ直す コロナきっかけに疫病退散展

新型コロナウイルス

藤家秀一
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 新型コロナウイルスをきっかけに感染症の歴史を見つめ直すテーマ展「疫病退散 ―感染症の歴史と民俗―」が、愛媛県歴史文化博物館(西予市宇和町卯之町4丁目)で開かれている。日本書紀や県の行政資料など、古代や近代の記録から地元の感染症の歴史を振り返る。24日まで。

 企画した大本敬久専門学芸員によると、収蔵品を中心に、疫病やインフルエンザスペイン風邪)などの感染症に関連する資料を選び出し、約50点を展示している。

 今回のテーマ展に合わせた調査で、県内最古の感染症の記録と分かったのが、平安時代に朝廷がまとめた「続日本紀」に残されていた記述だ。706(慶雲3)年に伊予国で伝染病が流行し、朝廷が使者を送って薬などを届けたことが記されている。

 県内でスペイン風邪が大流行した1918(大正7)年の資料も注目を集めている。この年は県内で約56万人が感染し、5554人が亡くなった。西予市教育委員会が所蔵する「宇和町尋常高等小学校日誌」では、10月下旬の運動会直後に感染児童が急増したことが分かる。全校児童約600人の3割が欠席する事態となり、11月中旬まで休校が続いたという。

 江戸時代宇和島藩領で流通した紙幣に描かれた中国の霊獣「白澤(はくたく)」も展示されている。白澤は病魔を防ぐ力があると信じられており、コレラが流行した時にはお守りにもなった。

 テーマ展は午前9時~午後5時半(入場は5時まで)。18日は休館。高校生以上520円、65歳以上270円、小中学生は無料。会期中の土・日・祝日には参加費200円で白澤のキーホルダーをつくるワークショップも開かれる。問い合わせは県歴史文化博物館(0894・62・6222)。(藤家秀一)

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