ANAとJALの業績に黄信号 「回復シナリオ」と乖離

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友田雄大
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 巨額赤字を見込む国内航空会社の今年度の業績に、さらなる下押し圧力がかかっている。年度末までに一定の需要回復を見込んでいたが、緊急事態宣言などで想定シナリオから乖離(かいり)しており、14日も2月の減便を発表した。識者からは、追加のコスト削減の可能性を指摘する声も出る。

 旅客需要が今年3月には国内線でコロナ前の7割、国際線で5割まで戻る。これがANAホールディングス(HD)のシナリオだった。昨年10月に出した、2021年3月期決算の純損益が5100億円の巨額赤字になる予想。この前提として、旅客需要が徐々に回復すると見込んでいた。

 実際には、国内線は秋ごろ一時回復して昨年11月には前年同月比50%弱まで戻したが、先月の「Go To トラベル」全国停止で予約キャンセルが急増。追い打ちをかけるように緊急事態宣言が出た。年末年始や1月の運航便数は何度も減らし、今月14日には2月の減便も発表。宣言期間中の予約数は、前年同期比3割以下にとどまる。頼みの綱のワクチンも政府目標は2月下旬の接種開始で、国民の多くが接種するにはさらに数カ月かかる。3月の急回復は織り込みにくい。

 国際線はもともと需要が極め…

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