鈴木洋和
夫が突然、倒れた。妻の目の前だった。
2人で切り盛りする銭湯「大津湯」の待合室。定休日に外出から戻り、くつろいでいた椅子からでんぐり返しをするように。
私を笑わそうとしているのかな、そんなキャラでもないのに――。そうであればどんなに良かったか。
「何してんの?」
「なんかおかしい」
つぶやく夫の口に、よだれが垂れていた。救急車で病院へ。脳出血。すぐに入院した。
男湯と女湯を隔てる壁いっぱいに、不思議な絵があります。ライオンに子ヤギ、そして象に亀。妻にはいま、この絵が伝えようとしていることがわかってきたといいます。
大津湯がバリアフリー銭湯に生…
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朝日新聞社会部