道外不出の「白い恋人」、一気に海外出店へ 米中で計画

長崎潤一郎
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 北海道銘菓の「白い恋人」で知られる石屋製菓(札幌市)は、同社初の海外出店を計画していると明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大で観光客の減少が長期化するなか、北海道の土産物として「白い恋人」が根強い人気を誇る中国などに打って出て販売を伸ばす狙いだ。

 同社によると、中国のほか米国での出店も計画している。立地や店舗数などの詳細は今後詰めるが、早ければ年内にも出店する予定という。広報担当者は「海外での認知度が上がれば、将来、北海道を訪れる観光客の増加にもつながる」としている。

 同社は札幌や東京、大阪で直営店12店舗を展開するが、道外店舗では白い恋人は販売していない。「北海道に来ないと買えない」という希少価値を守ってきたが、コロナ禍で観光客の回復が見通せず、海外での販路拡大が必要と判断した。

 同社では売り上げの多くを占めていた訪日外国人客が、コロナ禍が深刻になった昨年2月以降に激減し、同2~3月に白い恋人の製造ラインを一時停止。現在も売り上げは前年同期の半分程度に落ち込んでいるという。中国では、白い恋人は北海道を代表する土産物として知名度が高く、すでに中国のIT大手アリババの通販サイト「天猫国際(Tモールグローバル)」などで販売を始めている。(長崎潤一郎)