新型コロナウイルスの遺伝情報(ゲノム)を調べている慶応大グループの研究で、いま国内で広まっているのとは別タイプのウイルスが国内の感染者から見つかった。英国や南アフリカで報告されている変異ウイルスとは異なり、感染力が強いといった報告はないが、これまでの検疫では確認できない形で海外から国内に入り込んだ可能性がある。
慶応大は全国の医療機関などに呼びかけ、感染者の検体からウイルスのゲノムを調べている。塩基配列というゲノムの情報を細かくみることで、どの地域で流行しているウイルスに近いかといったことがわかる。
これまで全国13の病院で検査を受けた患者約200人のウイルスを調べたところ、昨年11月末に関東地方の病院で検査を受けた患者から、米国西海岸を中心に流行している「20C」と呼ばれるタイプのウイルスが見つかったという。
日本でいま流行しているのは「20B」というタイプ。一時は20Cも国内でみられたが、昨年5月以降は、検疫以外の場では見つかっていなかったという。
塩基配列をみると、国内で以前…
残り:317文字/全文:777文字
【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら
速報・新着ニュース
あわせて読みたい
PR注目情報
「SKE須田さんと金属アレルギー」などをまとめました。一気に読みたい方はこちらから。
高齢者の医療や介護、健康にフォーカスした専門記事です。
インフルエンザの対処法や注目の新薬「ゾフルーザ」をめぐる最新情報をまとめました。