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 米連邦議会議事堂の警備で派遣された州兵が、床で横になって休む写真が話題になっている。報道担当者は「休憩中」と説明するが、トランプ大統領の支持者による議事堂襲撃事件を受けた急な増員のため、宿舎の確保が難しくなっている事情もあるようだ。

 トランプ氏を弾劾(だんがい)訴追する決議案が下院で採決された13日、議事堂の見学者センターで数百人の州兵は床に銃や荷物を置き、横になって休んでいた。周囲の廊下などでも寝ている州兵が多数おり、米国でも関心を集めた。首都ワシントンの州兵の報道担当者は米メディアに、「議事堂のこの部分は勤務途中の休憩場所に指定されている。勤務時間外の宿泊場所ではない」と説明。「市民や議事堂を守るためには、現場にいることが第一歩だ」として、警備を続けるために議事堂内で待機しているとした。

 ただ、襲撃事件を機にワシントンへ集められている州兵は急増中だ。14日現在では約7千人おり、バイデン次期大統領の就任式が行われる20日には、約2万人態勢になる予定だ。こうした中、国防当局者は米メディアに「何かが起きて、想定されていない場所に人をたくさん入れると、ひっかかりは生じる。目標は、全員に快適な環境を用意することだが、任務の現実を考えると、そうならないかもしれない」と語った。

 議員からも、州兵の状況を気にする声が出ている。民主党のマッカラム下院議員らは14日、マッカーシー陸軍長官に「州兵が床の上で休む画像に失望した」という書簡を送り、簡易ベッドなどを供給するよう求めた。(ワシントン=渡辺丘)