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 吉川貴盛元農林水産相(自民党を離党)の衆院議員辞職に伴い4月25日に投開票される衆院北海道2区の補欠選挙について、自民の山口泰明・党選対委員長は15日、記者団に、同党からの候補者擁立を見送ることを明らかにした。

 吉川氏をめぐっては、農水相時代に鶏卵生産・販売大手「アキタフーズ」(広島県福山市)の前代表から現金を受け取った疑惑が発覚。昨年末に体調不良を理由に議員辞職し、東京地検特捜部は15日、吉川氏を収賄罪で在宅起訴した。

 山口氏は記者団に、吉川氏の在宅起訴について言及し、「公党としての責任を強く痛感している」と述べた。その上で「今回の事態を受けて、改めて深い反省の上に立ち、襟をただして、まずは有権者の信頼回復につとめることを最優先するべきだと考えた」として、同区への候補者擁立を見送ると語った。

 自民党内では、元閣僚の疑惑発覚に端を発する補選に「情勢は厳しい」との見方が出ていた。同補選は菅政権として初の国政選挙になるとみられている。与野党内では、自民の候補者擁立見送りについて、正面から野党と対決して敗れることによる政権への打撃を回避したとの見方が出ている。