田中聡子、杉原里美
夫婦がそれぞれの名前を変えずに結婚する。そんな選択肢を求める声が高まる一方で、議論が起こっては停滞する状況が30年近く繰り返されています。名前を変えない「事実婚」には、今もさまざまなハードルがあります。
「十分に認められているとは言えない夫婦別姓という形を30年以上前に選択し、歩んできた両親の考えと行動のすごさを、いまでは多少なりとも理解し、尊敬できるようになりました」
東京都調布市の山崎精一さん(71)は、4年前、結婚式での長男(36)からの言葉が忘れられない。
婚姻届を出さない「事実婚」で3人の子どもを育ててきた。選択に迷いはなかったが、心のどこかに「子どもたちには負担をかけてきたのではないか」と不安もあった。ずっと子どもたちは何も言わなかった。
長男の結婚式のスピーチで、山…
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