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 菅義偉首相が掲げた2050年の温室効果ガス「実質ゼロ」について、鉄鋼最大手、日本製鉄の橋本英二社長は「(実現の)めどは立っていない」としつつ、削減に向けた研究開発を「本格化させる」と述べた。二酸化炭素(CO2)の排出に価格をつけて削減を促すカーボンプライシングの導入は、同社にはコスト増につながり、研究開発費を確保する観点から「本末転倒」と反対した。

 15日までに朝日新聞の取材に応じた。鉄鋼業のCO2排出量は日本全体の14%を占め製造業で最も多い。鉄をつくる際に鉄鉱石とコークス(炭素)を化学反応させる「高炉法」という工程でCO2が出るためだ。

 削減のカギを握るのがコークスではなく水素を使って鉄を取り出す方法だが、技術的なハードルが極めて高い。橋本社長は「1970年代からやっているが、いまだ経済性のあるものはできていない」としたうえで、「時間がかかる。大急ぎでネジを巻かないといけない」と、開発の人員や資金を増やす考えを示した。

 日鉄はこのほか、排出したCO…

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