小林未来
受験シーズンも本番。ピリピリしがちなこの時期の食事は、受験生への応援の一つでもあります。食事作りのヒントを、朝日新聞のレシピコーナー「料理メモ」の筆者、料理研究家の渡辺あきこさんに聞きました(記事の最後にレシピがあります)。
「東大合格ごはん」という著書もある渡辺さん。東大に合格した長男の受験期を振り返り、受験生向けのレシピを集めたものです。
ただ、渡辺さんは「脳の働きをよくするというような特別なメニューは何もありません。いつものご飯をいつもの時間に淡々と用意する、ということが何よりも大切だと思います」と話します。
特に受験生は、勉強のスケジュールをたて、一日の時間配分を考えながら生活しています。「凝った料理を作って食事の時間が遅くなるよりは、一定の時間に普段通りの食事ができる方が、子どもにとってはうれしいのだと気づかされました」
そのため、作りおきができて、必要なときにすぐ食事作りに生かせるレシピが便利です。渡辺さんのおすすめは「チリビーンズ」。ひき肉・豆・タマネギ・トマトと、食材のバランスもよく、カレーのようにご飯にかけても、パンと合わせて食べてもおいしい。「お弁当に入れることもできます。辛みの苦手な子は、チリペッパーは抜いてもいいでしょう」と渡辺さん。
「ミートボール」も作りおきができてお弁当のおかずにも合うレシピ。小腹がすいたときのおやつとしても活用できるメニューです。(小林未来)
【主な材料・2人前】 合いびき肉100g、タマネギ1/2個、ニンニク1片、トマト水煮缶(ホール)200g、レッドキドニービーンズ水煮150g、オレガノ(ドライ)小さじ1/2、チリペッパー少々、ピザチーズ20g
【作り方】 タマネギ、ニンニクはみじん切り、トマト水煮は1cm角くらいに刻みます。キドニービーンズ水煮はざるにあけ、さっと洗います。
フライパンにオリーブ油小さじ1とニンニクを入れて弱火にかけ、色づいたらタマネギを加えて透き通るまで炒めます。ひき肉を入れ、中火で炒めながらほぐします。トマトを汁ごと入れ、水1カップ、キドニービーンズ、チリペッパー、オレガノを加えて弱火で煮ます。ときどき混ぜながら、15分ほど煮つめます。塩、粗びき黒コショウ各少々を加えて味を調えます。チーズやクラッカーを添えます。(調理時間:約25分)
*1人前約305kcal、塩分0.8g
(2020年7月8日付料理メモから)
【主な材料・2人前】 豚ひき肉200g、タマネギ100g、溶き卵半個分、牛乳大さじ2、バター小さじ1
【作り方】 豚ひき肉をボウルに入れて練り、塩小さじ3分の1、黒コショウ少々、溶き卵、牛乳、小麦粉大さじ2、みじん切りのタマネギを加えて混ぜます。フライパンにサラダ油小さじ1とバターを熱します。スープスプーンに油少々をつけて肉だねをこんもりすくって形を作り、フライパンに入れます。中火で焼き、焼き色が付いたら裏返して弱火にし、火を通します。パセリを添えます。(調理時間:約20分)
*1人前約355kcal、塩分1.2g
(2018年3月31日付料理メモから)
朝日新聞デジタルでは1日1レシピを紹介する「料理メモ」を原則毎日配信しています(新聞休刊日を除く)。いずれも一線で活躍する料理研究家が、季節感や作りやすさを考えたものです。
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(受験生応援レシピ)
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