助かる命を救えない…感染急増「ステージ3」に

新型コロナウイルス

吉川喬 中村建太
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 【岡山】県内の新型コロナウイルスの感染状況について、伊原木隆太知事は15日、政府の分科会が示す四つのステージ区分のうち、感染急増段階とされる「ステージ3」に引き上げた。これまではステージ2(感染漸増)だった。重症者の急増を受けた判断で、知事は「救急や一般医療への影響が出ざるをえない段階だ」としている。

 直近1週間(7~13日)の県内の状況では、七つの指標のうち五つがステージ3の基準値を上回った。

 病床使用率は36・9%で、うち重症者病床は37のうち17が使用中。使用率は45・9%で、前週の24・3%から大幅に増えた。ステージ3の基準値20%を大きく上回り、ステージ4(感染爆発)の「50%以上」に近い状況となった。

 ほかにも、いずれも人口10万人あたりの療養者数(25・3人)と新規感染者数(18・31人)、新規感染者の前週との比較(103人増)がステージ3の基準値を超えた。

 伊原木知事は会見で、「いよいよ余裕がない状態になってきた。救急患者のたらい回しがこれから増えてくる可能性が出てくる。すでに、がんなどの手術が延期されており、助かる命を救えないということが起きてもおかしくない」と説明。感染予防策の徹底を県民に求めた。事業者への時短・休業要請については、必要性を検討していくとした。

 また伊原木知事は同日、一般病床の一部を停止し、コロナの重症患者を受け入れている倉敷市の倉敷中央病院を視察した。(吉川喬)

     ◇

 15日、県内で35人の新型コロナウイルス感染が発表され、県内の感染者は延べ2002人となった。昨年3月の初確認から1千人を超えたのは昨年12月20日。感染拡大は止まらず、それから26日目で2千人を超えることとなった。

 35人の内訳は岡山市18人、倉敷市13人、赤磐、高梁、総社、美作各市1人。

 岡山市の18人のうち感染経路不明は9人。18人のうち40~50代の3人は、クラスター(感染者集団)となった飲食店の客で、同店に関連する感染者は計24人となった。

 倉敷市の1人は、クラスターとなった高齢者福祉施設の職員。13人のうち6人の感染経路が不明という。(中村建太)

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