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 郡上市明宝寒水(かのみず)の白山神社の例祭で奉納される風流の太鼓踊「寒水の掛踊」が、国の重要無形民俗文化財に指定される見通しとなった。国の文化審議会が15日、文部科学相に答申した。保存団体には地元住民らでつくる「寒水掛踊保存会」が認定される。

 県教育委員会によると、五穀豊穣(ほうじょう)を願い300年以上前から伝わる地元総出の芸能。中桁という屋号を持つ家の前庭での「中桁前の踊り」、神社境内での「お庭踊り」、「拝殿前の踊り」の計3回踊る。

 笛、花笠、顔にくま取りをした奴(やっこ)などに扮した約100人の役者たちが、悪魔払いの赤鬼を先頭に、鉦引(かねひき)や折太鼓の鳴り物入りで練り歩く。神社境内では花で飾り付けた長さ3・6メートルの「しない」を背負った4人の若者が、唄の掛け合いに合わせて勇壮に舞い踊る。

 踊りの体系や音楽の構成、歌唱の形式など、美濃地方や近畿圏に多く見られる風流の太鼓踊の特色が伝承されている点などが評価された。祭りは毎年9月の第2土、日曜日にある。

 県内の国指定重要無形民俗文化財は2015年の「長良川の鵜飼(うかい)漁の技術」以来、12件目になる。

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