お客様が来ないのは地獄 北新地・老舗クラブママの思い

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聞き手・西尾邦明
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 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う2度目の緊急事態宣言。関西を代表する歓楽街、大阪・北新地も営業が大きく制限されている。「危機」をどう受け止めているのか、乗り越えられるのか。54年目を迎える老舗「クラブ山名」のオーナーママで、北新地社交料飲協会筆頭副理事長の山名和枝さん(85)に聞いた。

拡大する写真・図版クラブ山名のオーナーママの山名和枝さん=大阪市北区

 ――13日に再び出された緊急事態宣言の影響は。

 「お酒の提供は午後7時まで、8時に閉店。とても商売になりません。着物姿で髪を整えてお待ちしても、お客様が皆無に等しい。商売をしていて、お客様が来ないのは地獄ですよ。耐えていたけれどもう限界と、店を休むママが急に増えました。店を開けても誰も来ないと、たまらなく寂しく心細くて、生きていく力が抜けていく、と」

 ――過去にもお客が減る「危機」があったと思います。それとは違いますか。

 「1971年のドル・ショックに始まり、石油ショック、バブル崩壊、リーマン・ショック。いずれも全体的に落ち込みましたが、必ずよい業界もありました。阪神大震災など自然災害も、ピタリとお客様が止まりましたが、数週間後には回復しました」

なぜ、午後8時までなのですか

 「けれどコロナは別格で、い…

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