第2回「法律に触れぬギリギリで…」鶏卵業者が駆使した政治力

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 「政治や行政の強力な協力がなくてはならず、強力なロビイスト活動がなければ実現しません」

 鶏卵大手「アキタフーズ」(広島県福山市)の秋田善祺(よしき)・前代表(87)=贈賄罪で起訴=は、2019年4月の業界紙「鶏鳴新聞」のインタビュー記事で養鶏産業の発展について語った。強調したのは「ロビイスト活動」や「関係筋とのコネクション」だった。

 秋田氏は高校を卒業した1950年代に父が起こした孵卵(ふらん)場を継いだ。経営不振に陥った山あいの小さな孵卵場だったが、一代で業界2位に成長させた。卵のブランド「きよら」を展開し、2019年12月期の売上高は約416億円に上る。

 業界を取り巻く課題にも取り組んだ。鳥インフルエンザが発生した際に鶏の移動を制限する区域の緩和や、卵の価格が下がった場合に国が補助金を出す事業の実現に力を注いだ。旧知の鶏卵業者は「業界の繁栄を考えていた、抜群にすごい人」と語る。

「重要関係先名簿」に並ぶ国会議員らの名前

 「政治のことは自分が一番よく知っている」。秋田氏が公言していたのが政治力だった。アキタ社や同業他社の関係者も「政治の力で会社を大きくした」と口をそろえる。

 「重要関係先名簿」。朝日新…

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