画家の安野光雅さんが昨年12月24日に亡くなった。取材をした記者が、安野さんの飾らない人柄を振り返る。

 94歳で亡くなった安野光雅さんには、取材で何度もお会いした。とりわけ、2018年に14回にわたり連載した「語る 人生の贈りもの」の取材の際には、繰り返しお話をうかがった。

 その間、安野さんは全く気取らず、気さくに話し続けてくれた。英国のダイアナ妃が1986年に来日した際には英国大使館での晩餐(ばんさん)会に呼ばれたものの、白い自家用車で行ってしまい、運転手と間違われた、といった失敗談も包み隠さず楽しげに話してくれた。

 取材の途中に「あそこにすし屋がある」と誘われた。行ってみれば、駅前にあるカジュアルなチェーン店。私にはにぎり定食を薦めてくれたが、安野さんは常連なのか、定食をアレンジし、ほとんどのネタをコハダにしていた。「トロとかもいいんだけど、コハダが好き。安いものが好き」と笑っていた。写真撮影があるときも、いつも通りの普段着で来てくれた。

 もう一つ印象的だったのは、と…

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