高校の地域連携推進へ 県総合教育会議

阿久沢悦子
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 県総合教育会議が15日に県庁で開かれ、「新しい時代に対応した高校教育の在り方」をテーマに意見を交わした。知事部局と教育委員会が認識を共有して教育行政に臨むのが目的。

 会議の冒頭、川勝平太知事は「文科省が小中学校の学級定数を35人以下にすると決めたが、静岡は先んじて達成している。ところが高校は40人学級のままで、落差が生じる」と述べ、高校の学級定員の見直しを課題に挙げた。木苗直秀教育長は「少子化にコロナ禍が加わり、高校教育の状況が急激に変化している。ICTを使った個別最適化された学びの可能性も探りたい」と話した。

 会議では主に高校と地域連携について有識者による小委員会から報告があった。地域の人や企業が関わる教育に興味がある高校生は約6割にとどまるが、高校に関わりたい地域の事業所は93%にのぼった。一方、現在、高校と関わりがある事業所は44・7%で、意欲はあるが取り組みが広がっていないという。

 地域連携の形として、「高校生が地域の人や企業と課題解決に取り組む」「部活動で地域の人から指導を受ける」「地域の企業の魅力や産業を学ぶ」などが上がった。

 地域の人が高校で教える際、教員免許がないことが足かせになることもあるが、県教委学校づくり課は「特別免許状を授与して講師になってもらった例もある。制度を使って多様な人材が高校教育に関われるようにしたい」と話した。(阿久沢悦子)