コロナ禍で迎える震災の日 変わる風景、変わらぬ祈り

有料会員記事阪神・淡路大震災

後藤遼太、西田有里、滝坪潤一
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 コロナ禍が広がるなか、迎えた26回目の震災の日。多くで集い、追悼することが難しくなり、祈りの形は変わったが、人びとは変わらぬ思いであの日を振り返り、亡き人をしのんだ。

 「1・17のつどい」が開かれた神戸市中央区東遊園地。訪れたのは午前7時時点で約2500人と、最も多かった6年前と比べ8割以上減った。

 中山剛さん(52)=神戸市東灘区=は竹灯籠(とうろう)の明かりを少し離れた所で見つめた。「1人で来るのは26年間で初めて。寂しいわ」

 震災で自宅が倒れ、姉の能理子さん(当時29)が亡くなった。喪失感を埋めるかのように、避難先の小学校でボランティア活動に没頭。支えになったのが、全国から集まった仲間だ。

 毎年前日の1月16日にはみんなで居酒屋へ。夜通し語り合ってから、午前5時46分、この場で一緒に手を合わせてきた。

 「祈りの形も変わるかもな、なんて言う仲間もおるけど、俺は変われへん。来年はきっと、またみんなで集まりたい」と語った。

 大学2年の宮内輝さん(20)=神戸市灘区=は初めて東遊園地に来た。「コロナ禍で、来たくても来られない遠くの人がいるだろうと思って。近くにいる僕たちが行かなあかんと」

 竹灯籠の一つに書かれた「日常生活」という文字にハッとした。当たり前のように送っている生活は、これまでの悲しみや復興に向けた努力の上に成り立っていることを実感した。

 「『ありがとう』と伝えたく…

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