第11回次官になれなかった悔恨?菅氏の懐刀「悪いのは組織だ」

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【動画】安倍政権とはなんだったのか――。7年8カ月に及ぶ「最長政権」の権力の源泉が、人事権をフル活用した官僚の統治でした。その内幕を長期連載でひもときます。
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 安倍政権下、和泉洋人首相補佐官は菅官房長官の懐刀と言われ、「菅案件」と言われる政策に関わる。国土交通省の官僚出身の和泉氏を突き動かす原動力とはなんだったのか。

「未完の最長政権」第1部第11回

 第2次安倍政権に続き、菅政権でも首相補佐官を続ける国土交通省出身の和泉洋人。表舞台で発言することは少ないが、補佐官として衆参の予算委員会に一度ずつ出席したことがある。

 首相の安倍晋三の友人が理事長を務める加計学園の獣医学部新設をめぐって審議した2017年7月の衆参の予算委員会。文部科学次官だった前川喜平は和泉から「総理は自分の口から言えないから、私が代わって言う」と言われ、新設を急ぐよう求められたと証言。和泉は「記憶は全くない」と否定した。

 安倍官邸でも中心人物の一人と見られた和泉だが、人間関係で言えば安倍より菅に近い。菅の懐刀として、米軍普天間飛行場辺野古移設など「菅案件」と言われる政策に関わってきた。

 和泉は、菅が霞が関を掌握するための武器と考える人事にも関与したと見られている。

プレミアムA「未完の最長政権」

「1強」と呼ばれた安倍政権は、強い官邸をめざした改革の到達点だった。しかし、それは後手に回ったコロナ対応の遠因にもなった。安倍政権の内実に迫る長期連載です。

 16年初夏。事務次官への昇…

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連載未完の最長政権-安倍政権から菅政権へ(全19回)

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