1990年代後半の橋本政権。30代半ばのエース官僚たちが官邸に集められ、省庁再編、そして官邸強化に携わった。いまは各省の幹部となった彼らは、「1強官邸」をどうみるか。
第2次安倍政権で局長など所属する省の幹部職を務めた男性は、感慨深げに言う。「安倍政権の官邸主導は、私たちがめざした改革の爛熟(らんじゅく)だ」。1997年12月に最終報告がなされた、官邸主導をめざす「橋本行革」に携わった。
男性はある官庁で課長補佐を務めていたが、首相の橋本龍太郎が会長となる行政改革会議の事務局に出向。当時の官邸幹部による「将来を背負うであろう新進気鋭の若手をえりすぐってくれ。オールジャパンでやる」という号令の下に、各省から集められた仲間は、同世代の官僚たちだった。
当時、事務局に集ったメンバーは、第2次安倍政権下で各省の幹部となった。厚生労働事務次官だった鈴木俊彦(厚生省)、国土交通審議官の藤井直樹(運輸省)、内閣府審議官だった羽深成樹(大蔵省)、原子力規制庁長官の荻野徹(警察庁)――らだ。
橋本行革の最終報告は「内閣の…
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