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 Jリーグで独自の「選手教育」に取り組むクラブが出てきた。ピッチ外で人間性を磨くことがプレーにも影響を与え、選手強化につながるという発想からだ。引退後のセカンドキャリアや不祥事防止を目的とした従来型とは違う内容に、注目が集まりつつある。

 J2水戸は2018年から、シーズンを通して週1回90分間の研修を重ねている。昨年はキャリアコーチを2人つけ、オンラインも使いながら24回実施した。強制ではなく、希望者が内容を見て選択する。

 テーマはクラブの経営や歴史、栄養、メンタルなど多岐にわたるが、スポーツとは直接関係ない異業種からも多くの講師を呼ぶ点が特徴だ。スポンサー企業の経営者らから仕事の日常、使命感、価値観を聞き、選手としての存在意義など自身への思考を深める。最終的にミッション(役割)、ビジョン(未来像)、バリュー(行動指針)の三つを言葉にし、研修を終える。

 「Make Value Project」と名付けられた研修を始めたのは西村卓朗ゼネラルマネジャー(GM)。きっかけは、3年前に選手強化を見直す際、午前の練習後に多くの選手がカフェで時間を潰している現状を知ったからだ。

 「ならば選手のためになるものを作るから時間をください、と始めた。ピッチ外で選手の質や価値を高めれば、チーム強化につながるという仮説を立てた」。サッカー界には参考にできるものがなく、企業研修を参考にした。選手への負担も懸念されたが、「チーム強化になる」と監督ら現場の理解を得た。

 自ら進行役を務める西村GMは「研修は刺激にはなっていたが、行動変容にまでつなげたい」と、19年から年3度の個人面談も始めた。「何のためにサッカーをするのか、自身の存在価値はどこにあるか、と問い続けている。実際に、急成長する選手や取材に答える言動が変わってきた選手も出ている」

研修が入団理由に

 FW村田航一は練習生だった3…

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