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 「神戸1・17 東北3・11」。ボランティア団体「神戸・心絆(ここな)」は阪神・淡路大震災から26年となった17日、兵庫県三木市の事務所前に竹灯籠(どうろう)約900本を並べて描き、東日本大震災が起きた時刻の午後2時46分にメンバーら約20人が黙禱(もくとう)を捧げた。

 メンバーらは毎年3月11日と夏に、宮城県名取市閖上を訪れ津波の犠牲者を追悼してきた。例年、1月17日には閖上の住民が神戸に来ていたが、今年は新型コロナウイルスの影響で、閖上の人たちはオンラインで参加した。画面越しに「会いたいよ」「来年は行くからね」と声をかけあった。

 津波で自宅が流された長沼俊幸さん(58)は「毎年この日は神戸に行っていたので、今年は変な気分です。3月11日は神戸のみなさんと過ごせるといい。震災以降に生まれたつながりを、これからも大切にしていきたい」と話した。

 「1・17のつどい」があった神戸市中央区の東遊園地でも、集まった人たちが午後2時46分に北東の方角を向いて、手を合わせたり、目を閉じたりした。

 2019年まで阪神大震災の被災者の悩みなどを聞く「傾聴ボランティア」を続けてきた東條健司さん(80)は、東日本大震災の被災地でもボランティアをした。「こっちで震災を経験しているから、10年経っても苦しい状況なんだろうな、というのは想像がつくんです」(遠藤美波、西田有里)