需要落ち込む高級食材を学校給食で提供 吉川市

新型コロナウイルス

米沢信義
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 コロナ禍の影響で消費が落ち込んでいる高級食材の生産者を支えようと、埼玉県吉川市は、市内産の特別栽培米コシヒカリ「吉川のしずく」を使った学校給食の提供を始めた。子どもたちに地元食材の魅力を知ってもらう狙いもあるという。

 「吉川のしずく」は農薬や化学肥料の使用を最小限に抑え、食味にこだわったブランド米。飲食店などで人気があったが、コロナ禍で行き場を失い、在庫が増えた。そこで、同市と地元のJAさいかつなどが協議し、通常の給食米の価格で「吉川のしずく」の新米12トンを購入することとなった。

 今月13日、市内小学校のメニューは「吉川のしずく」のご飯に、タイと野菜の揚げ煮など。タイも愛媛県産の高級食材だが、需要減に苦しむ漁業者を支援する国の事業を使って無償で提供されたものだ。

 市立関小学校では、校内放送でブランド米の由来などを説明した後、子どもたちがご飯をほおばった。「もちもちしておいしい」「かむほど甘みが出る」など好評だったという。坪井俊治校長は「子どもたちが地元の農業に目を向けるきっかけにもなる」と言う。

 JAさいかつの白井龍也・販売促進課長は「手間ひまかけたブランド米を農家が作り続けるためにも、給食利用は大変ありがたい」と話す。ブランド米の給食は2月9日まで続く予定だ。

 コロナ禍の農畜産品の消費促進対策については、県も国の補助金を活用して昨年9月から県産和牛肉を学校給食で提供する事業を始めるなど、生産者支援を進めている。(米沢信義)

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