日韓関係の改善「文大統領に強い意思」 韓国大使が会見
近く着任する姜昌一(カンチャンイル)駐日韓国大使が17日、日本メディアとの会見に応じ、元徴用工問題や慰安婦問題を念頭に「文在寅(ムンジェイン)大統領は韓日の関係正常化と協力強化に強い意思を持っている」と語った。東京五輪をめぐり文氏は「開催成功のため、できることは最大限行う」とも述べたという。
大統領府を14日に訪問した姜氏に対し、文氏が語った内容として紹介した。
姜氏は「韓日は前に歩まないといけないのに、歴史問題でできていない」とし、「1965年の国交正常化以来、最悪の状態だ」と語った。そのうえで「経済や安保での協力、新型コロナウイルスへの対応、東京五輪の開催成功、少子化や人口減少など、ともに対応するべき問題は山積している」と訴えた。
豊臣秀吉が朝鮮半島へ侵攻した「文禄・慶長の役」の後、江戸時代に朝鮮王朝が派遣した外交使節団「朝鮮通信使」や、当時、両国の橋渡し役として活躍し「誠信の交わり」を外交方針として説いた儒学者、雨森芳洲(あめのもりほうしゅう)を引き合いに「(日韓関係は)今は寒い冬のなかにあるが、春を迎える準備をしなければならない」と強調した。(ソウル=神谷毅)
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