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 新型コロナウイルス対策として、人の体に消毒液を噴きかける方法に批判が相次いでいる。厚生労働省は「推奨しない」としている。何が問題なのか。

 国立代々木競技場(東京)で昨年11月にあった体操の国際大会。報道陣向け入り口にタワー型の機器が置かれた。目の前に立つと検温や指先の消毒ができる。続いてボタンを押すと、4カ所から液体が噴霧された。無臭で、かすかに顔や手に感じる程度だった。

 大会は東京五輪の開催に向けた試金石として注目され、厳重な感染対策がなされた。その一環として導入された機器だが、「噴霧は感染対策にならない上に、人体に有害だとWHO(世界保健機関)も言っている」と疑問視する声がSNSなどで寄せられた。

 日本体操協会は機器を導入した理由として、入場者に義務づけた体温測定と手指消毒が一度に可能だったことなどを挙げた。WHOが噴霧を奨励していないことは知っていたが、納入業者から「安全で人体への影響はない」と説明を受け、設置を決めたという。

 噴霧について選手の同意や専門家の助言は得ていなかった。参加した4カ国約90人の選手から、健康被害などの連絡はないという。協会の担当者は専門家の見解や検証を踏まえ、今後は同様の機器を使わないことを決め、「他競技にも見識をお伝えしたい」とする。

 新型コロナの感染が広がり、消毒剤を空間に噴霧する自治体や飲食店も増えた。国民生活センターによると、スプレーなどによる噴霧で体調不良を訴える声もあり、「美容院で『次亜塩素酸』と書いてある除菌スプレーをかけられ、かゆみや湿疹が出た」(20代女性)といった相談が寄せられたという。厚労省などは昨春以降、「目や皮膚への付着や吸入による健康影響の恐れがある」として、人がいるところでの噴霧を「推奨しない」と呼びかけた。

 厚労省によると、空間噴霧をし…

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