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 NTTドコモの電子決済サービス「d払い」の支払いに使われる「ドコモ口座」に、全国の銀行の口座から不正に預金が移された問題で、警視庁は19日、東京都に住む中国籍の留学生で、20代の男女2人を電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕した。同庁は指示役や共犯者がいるとみている。捜査関係者への取材でわかった。

 問題の発覚は昨年9月。ドコモ口座と連携していた地方銀行やゆうちょ銀行、イオン銀行の多数の個人口座から無断で預金が移され、買い物に使われたことが判明した。ドコモ口座を利用したことがない人の銀行口座が被害に遭ったケースもあった。ドコモと銀行のセキュリティー対策の甘さが背景にあり、被害のなかったほかの銀行も次々とドコモ口座へのチャージを止めた。

 捜査関係者によると、2人は昨年8月末~9月初旬、岡山県に住む面識のない男女になりすまし、この2人が所有する中国銀行(本店・岡山市)の個人口座とドコモ口座を連携。複数回にわたり、男性の預金約20万円と女性の預金約50万円をドコモ口座に移した疑いがある。被害に遭った男女はドコモ口座の利用者ではなかった。

 2人は、約20人分の「d払い」のアカウントで加熱式たばこやiPadを約500万円分購入していたとみられ、同庁が経緯を調べている。