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 化粧品にも使われているシリコーンオイルを肌に塗ると、蚊がすぐ逃げてしまうことを花王の研究チームが実験で確かめた。従来の蚊よけは揮発性物質を使うのが一般的で、幼児や新生児への使用は注意が必要だった。オイルを使った新しい蚊よけが開発できる可能性があるという。

 蚊の脚の先は水をはじくようになっていて、メスは水際で産卵できる。一方、油にはなじみやすいため、シリコーンオイルを水面にまくと、うまく産卵できないことが報告されていた。

 チームは、ガラス板にオイルを塗って実験。蚊が3秒ほどで逃げることを確かめた。オイルが脚につくと、わずかながら脚を引かれる力が生まれ、脅威に感じるらしい。逃げた後、後ろ脚についたオイルを取ろうと脚をすりあわせる行動も観察された=写真、花王提供。

 人間の肌を使った実験でも、何も塗らないと85%の蚊が吸血行動をしたが、オイルを塗った場合は4%だけだったという。

 研究結果は英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表された。蚊が逃げる行動や、シリコーンオイルをぬぐい取ろうとする行動の動画は動画サイト(https://youtu.be/CxtbTyY4Iac別ウインドウで開きます)で見られる。(勝田敏彦)