弱音は恥ずかしい・定年まで働く?男らしさ問い直す日

黒田壮吉
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11月19日は「国際男性デー」と定められています。どのような日なのでしょうか。

 Q 11月19日は「国際男性デー」なの? 初めて聞いたよ。

 A 「男らしさ」といった固定観念や、男性や男の子の心身の健康などに目を向け、男女の社会的な平等をうながす日だ。1999年にカリブ海の島国トリニダード・トバゴで始まったとされ、米国や英国など数十カ国で祝われているよ。

 Q 日本では、あまりなじみがないね。

 A 国連が定めた3月8日の「国際女性デー」に比べて知名度は低いけど、最近では、男性が感じる生きづらさをテーマにしたイベントなどが開かれるようになっている。

 Q 男性の生きづらさって、例えばどんなこと?

 A 一般社団法人「Lean(リーン) In(イン) Tokyo(トーキョー)」が昨年、男性309人に「男性の生きづらさ」について調査したところ、職場や家庭で「男性だから」というプレッシャーなどで生きづらさを感じるかという問いに、51%が「感じる」と答えたんだ。

 Q 具体的には?

 A 「弱音を吐(は)くのは恥(は)ずかしいという考え」や「定年まで正社員で働くべきだという考え」などに、生きづらさを感じるという回答が多かった。職場や世間のことを気にしなければ、「育児休業の取得も含め、育児も家事もパートナーと均等に担うことが理想」だと答えた人が過半数だったよ。

 Q 実現は難しいの?

 A 世界経済フォーラムの2019年の男女格差(ジェンダーギャップ)ランキングでは、日本は153カ国中121位。育児休業を取得した割合は19年度、女性の83%に対して、男性は7・48%だった。

 仕事と育児の両立など、女性の問題だと思われがちな問題は、男性中心の社会や価値観と表裏一体だ。「男らしさ」を問い直すことで、男女関係なく生きやすい社会を考えるきっかけにしたいね。(黒田壮吉)

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男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[記事一覧へ]