昆虫で初、「よろい」着たアリ発見 炭酸カルシウム製

米山正寛
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 中米にすむハキリアリの一種(Acromyrmex echinatior)が、その体にマグネシウムを含む炭酸カルシウムの硬い「よろい」を着ていることがわかった。こうした物質を他の生物が持つことは知られていたが、昆虫では初めての発見という。米ウィスコンシン大マジソン校などのチームが科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(https://www.nature.com/articles/s41467-020-19566-3別ウインドウで開きます)に報告した。

 昆虫は、カニやエビなど甲殻類などと同じく、多糖高分子のキチンを主成分とする外骨格を持っている。一方、サンゴや二枚貝などの骨格は炭酸カルシウムを含み、ウニの歯はさらにマグネシウムで補強されていることが知られている。

 今回のハキリアリは、キチンの外骨格の上にウニの歯と同じ素材の「よろい」をまとっていた。体の強度が高いため、別種の大きなアリとけんかをしても脚などを失いにくく、生存率が高かった。また、この「よろい」には、病気を起こす真菌類による死亡を抑える効果もあるという。(米山正寛)