ワクチン「案内状すら来ない」 欧州5億人、見えた課題

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ベルリン=野島淳、ブリュッセル=青田秀樹 疋田多揚、ローマ=河原田慎一、ロンドン=下司佳代子
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 日本に先駆けてコロナワクチンの接種を進める欧州で、課題が次々に明らかになっている。予約システムの不備のほか、注射器不足もあった。欧州の人口は5億を超す。「変異型」への不安は強く、英国では24時間態勢化や、ボランティアに接種を担ってもらう試みまである。

 ベルリンのイベント会場に設けられたワクチン接種センターを訪ねると、行列が出来ていた。家族やボランティアに加え、軍関係者に付き添われたお年寄りもいた。

 接種を終えたヨアヒム・ウィンドミュラーさん(88)宅には2日前に通知が届き、電話ですぐに予約が取れた。「ほとんど待たなかった。ワクチン接種はうまく進んでいると思う」と満足そうに話した。

 ドイツは昨年12月末、80歳以上の高齢者や介護・緊急医療の従事者から、ワクチン接種を始めた。感染者が多い介護施設には巡回車が回って接種を進めている。

 西部ドルトムント近郊の高齢者介護施設で働く看護主任のマヌエラ・キンデルさん(49)によると、この施設では今月9日に約90人の入居者や職員130人の多くが接種を終えたという。

 接種の宣言書を高齢者でも読めるように大きくコピーしたり、接種の時間や場所を分けたりといった事前の準備が大変だったと語る。接種の前日にワクチンが実際に来ることが最終的に決まったといい、キンデルさんは「もう少し準備時間が欲しかったが、全体的にはうまくいった」と話した。

90歳と88歳夫婦、接種場所は自宅から35キロ

 だが、自宅暮らしの高齢者に…

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