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 新潟県新発田市の国指定重要文化財「足軽長屋」のかやぶき屋根が、積雪の重みで一部破損しているのが見つかった。屋根の破損は、1969年の国重文指定以降では初めてという。

 足軽長屋は、江戸時代末期の1842年に当時の下級武士の住居として建てられたもので、新発田藩の庭園だった隣接の「清水園」とともに新発田市内の観光名所として知られる。

 足軽長屋も管理する清水園の佐藤隆男園長によると、7日に屋根上の雪を下ろし、12日に異状がないことを確かめた後、14日に破損が見つかった。かやぶき屋根が幅約1・5メートル、長さ約4メートルにわたって陥没し、内部で屋根を支える垂木が7本折れたという。佐藤さんは「13日に雨が降った。雪に加え、雨でかやの重みも増したことが原因では」と話した。

 修復について、同園を運営する北方文化博物館(新潟市江南区)と新発田市教育委員会などが協議しているが、園によると、少なくとも1カ月半はかかる見込み。その間も観覧は可能という。

 県新発田地域振興局によると、新発田市内の積雪は12日に133センチに達し、平成以降で最深を記録した。さらに19日は、同局の観測で午後6時に最低のマイナス2度となるなど厳しい冷え込みとなり、清水園内の池も凍っていた。同園の男性従業員は「ここまで凍ってしまうのは、いつぶりのことか……。今年の雪の量はすごいです」と話していた。(高橋俊成)