まさかの「温泉イチゴ」 資材メーカーが畑違いの新事業

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関宏美
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 包装資材メーカーのメイワパックス(大阪府柏原市)が鳥取市内で、温泉熱とICT(情報通信技術)を活用した「温泉イチゴ」の栽培に取り組んでいる。地元の新品種を使い、昨年末に初出荷した。若い世代のあこがれになる「次世代農業」をめざす。

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 鳥取市西部の鹿野町(しかのちょう)。ここに、メイワパックスの農業事業を担うメイワファームHYBRIDがイチゴを栽培しているハウス2棟(計約1330平方メートル、1棟は育苗用)がある。

 イチゴの根元にプラスチック製配管が敷かれ、近くの鹿野温泉から引き込んだ温水が流れている。室内の空気はその熱で暖められており、通常のハウス栽培で冬に必要な暖房設備は不要だ。温泉水と地下水を混ぜて水温を安定させている。

 メイワパックスは2018年春、畑違いの農業に着手した。社内で新規事業を募集したのがきっかけだ。

 日本の食料自給率低下と就農人口減少を憂えた社員の早川晋(すすむ)さん(53)らが「農業にチャレンジしたい」と声を上げた。「地方から日本を元気にしたい」と、地方の産業の主軸である1次産業にこだわった。

 同社は同年、鳥取市に新工場を稼働した。市から温泉水を活用したイチゴ栽培の提案があり、新規事業として取り組むことにした。

 栽培している品種は、鳥取県園芸試験場が18年に品種登録した「とっておき」。甘みと酸味のバランスがよく、実が締まって輸送で傷みにくいのが特徴だ。地元農家の協力で1年間の実証栽培を経て、昨年から本格的に栽培した。

 ICTを活用した「スマート…

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