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 【宮城】秋田県出身の狩野亨吉(かのうこうきち、1865~1942)は旧制一高の校長などを務める一方、古書の収集家としても知られた。狩野の蔵書10万8千冊を収める東北大図書館などは現在、デジタル化を進めており、インターネットでの公開も始めた。

 東北大図書館の「狩野文庫」は、江戸時代末までに作られた古典の国内有数のコレクションで、内容は文学、哲学、科学、兵学など幅広く、「江戸学の宝庫」「古典籍の百科全書」とも評される。

 東北大は、国文学研究資料館(東京)と協力し、狩野文庫の和書2万5千点のデジタル化を進めている。1回目として、昨年9月末に資料館の新日本古典籍総合データベース(https://kotenseki.nijl.ac.jp/別ウインドウで開きます)に232作品(画像約1万3千点)を公開した。

 このうち、「四季献立式」には、鏡餅や七夕飾りなど行事ごとの供物の飾り方が描かれている。「名物刀剣記」は「名物帳」の名でも知られる刀剣のカタログで、8代将軍徳川吉宗の命により作られたといれるが、原本は所在不明という。このほか、「江戸名所花暦」「座敷芸一杯機嫌」なども公開された。(高橋昌宏)

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