安倍政権での官邸主導により、霞が関の官僚たちはかつての活力を失った。また政策決定に強い影響力を持った自民党の族議員も弱体化し、党の政策論議も熱気を失っている。
官僚出身のある自民党議員は、議員が政策について議論する党の部会の変化を痛感している。
官僚として第1次安倍政権時、ある部会に出席した時のこと。当時、当選2回だった衆院議員が「私は地元でこう言っている。そうしてもらわないと困る」と大声を上げた。当時、部長だった先輩官僚が、その議員をたしなめた。「そう言われても出来ないものは出来ない。地元でそんな言い方をしてはいけませんよ」
15年ほど経った今、政治家と官僚の関係は大きく変わった。若手議員が無理難題を要求しても官僚は以前のように反論することはない。元官僚の議員は気の毒に思う。「役人は本音が言えない。大変ですよ、今の役人は」
活力を失ったのは官僚の側だけではない。
自民党の部会も出席議員が減り…
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。
残り:603文字/全文:932文字
2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら
速報・新着ニュース
あわせて読みたい
PR注目情報
メール送信に際しては、連絡先の住所・電話番号を明記ください。
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。