第14回政策根回し「党は最後になった」 官邸主導で失った活力

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【動画】安倍政権とはなんだったのか――。7年8カ月に及ぶ「最長政権」の権力の源泉が、人事権をフル活用した官僚の統治でした。その内幕を長期連載でひもときます。
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 安倍政権での官邸主導により、霞が関の官僚たちはかつての活力を失った。また政策決定に強い影響力を持った自民党族議員も弱体化し、党の政策論議も熱気を失っている。

「未完の最長政権」第1部第14回

 官僚出身のある自民党議員は、議員が政策について議論する党の部会の変化を痛感している。

 官僚として第1次安倍政権時、ある部会に出席した時のこと。当時、当選2回だった衆院議員が「私は地元でこう言っている。そうしてもらわないと困る」と大声を上げた。当時、部長だった先輩官僚が、その議員をたしなめた。「そう言われても出来ないものは出来ない。地元でそんな言い方をしてはいけませんよ」

 15年ほど経った今、政治家と官僚の関係は大きく変わった。若手議員が無理難題を要求しても官僚は以前のように反論することはない。元官僚の議員は気の毒に思う。「役人は本音が言えない。大変ですよ、今の役人は」

 活力を失ったのは官僚の側だけではない。

プレミアムA「未完の最長政権」

「1強」と呼ばれた安倍政権は、強い官邸をめざした改革の到達点だった。しかし、それは後手に回ったコロナ対応の遠因にもなった。安倍政権の内実に迫る長期連載が始まりました。

 自民党の部会も出席議員が減…

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連載未完の最長政権-安倍政権から菅政権へ(全19回)

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