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 小学生が交通事故に巻き込まれる例が後を絶たない。警察庁によると、小学生の重傷者・死者は減少傾向にあるものの、昨年1~11月で561人に上った。状態別では歩行中が半数以上の316人で、次いで自転車乗車中が201人だった。

 歩行中では、小学生は低学年になるほど死傷者数が多い傾向だ。

 警察庁によると、2015~19年の6年生の死傷者は全国で計1729人で、1年生は計6175人。人口10万人あたりの歩行中の死傷者数を年齢別にみると、15~19年の5年平均でほとんどの年齢が30~60人前後のところ、6~8歳は70人を超え、7歳が116・7人と突出している。

 15~19年の歩行中の児童(6~12歳)の死傷者数の目的別では、「登下校」の9340人が最も多く、約4割を占める。「その他」(5985人)、「遊戯」(3595人)、「訪問」(2713人)と続く。

 発生時間帯では、登下校の時間帯とみられる午前7時台、午後3時~5時台の事故が多かった。同庁は、冬は日の入りが早く、夕暮れ時に発見が遅れることがあるといい、登下校時間帯の運転はゆっくりを心がけて欲しい、としている。

 小学校低学年の交通安全に関する研究をしている金沢大の藤生慎准教授は、7歳児の事故が多い背景について「小学生になって行動範囲が広がる」「交通標識を認識していない」などと分析。「飛び出し」による事故が多いといい、幼稚園や小学校を通じての交通安全教室の内容を充実させる必要があると指摘する。(田内康介)