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 「国権の最高機関」で、立法と行政監視機能を担う国会。しかし、昨年、首相や政府関係者が100回以上も事実に反する答弁を繰り返していた。国会の信頼を取り戻すにはどうしたらいいのか。衆院議長の在職日数が歴代最長になった大島理森(ただもり)氏に聞いた。

桜を見る会 「野党の努力の成果」

 ――「桜を見る会」夕食会の問題を巡り、行政トップの安倍晋三前首相が国会の場で事実に反する答弁を繰り返していたことが明らかになりました。

 安倍前首相が最終的に議院運営委員会に出ておわびと釈明をした。国会が監視機能の役割を果たした結果ではないか。野党による様々な議論の末、結果が国民の前に出されたことは努力の成果でもあった。

 国会は国権の最高機関であり、内閣は国会に連帯して責任を負うと憲法に定められている。内閣が国会に対応する場合には、誠実な答弁をすることが基本だ。国会も、憲法や国会法に基づいたあらゆる手段を用いて、行政監視機能を果たして欲しい。

 議院内閣制の下、政府・与党は一体でありつつも、国会が行政に対する監視機能を持っていることは、与党も心得ておかなければならない。

 ――ただ、ほかの問題でも、政府の虚偽答弁が相次ぎました。具体的な再発防止策はないのでしょうか。

 主権者である国民が行動を見ていることを忘れてはならない。民主主義の基本は、国民が選挙で判断をすること。一種の恐れ、おののきながら、国民の負託を受け、権力を担わせて頂くという心構えが大切だ。一方で、議会での自由な行動や発言まで、法や規則で縛ることは、あまりやるべきではない。

 ――議長は2018年に議長所感を出し、「予備的調査の活用」を呼びかけました。

 私は1997年、議院運営委員会理事として、国会改革や国会活性化の法律をまとめる立場にあった。過半数以上の賛同が必要な国政調査権よりも幅を広げた予備的調査という制度をまとめた。私自身、野党の経験が2度あるが、どうしても政策的な情報が入らない。外からの情報を集めるしかないという時に、こうした制度を使って政策を高めていく。政治倫理的な問題だけではなくて、政策的な観点からも大いに活用し、必要があれば、与野党で話し合って改善していけばいい。

 ――しかし、森友学園問題を巡る調査では、野党の求めに対し、財務省は資料があるかどうかすら明らかにしないという対応です。与党も真相究明に後ろ向きです。

 国会は、政権を目指した野党と…

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