軽井沢のバス事故、社長ら容疑を否認 きょう在宅起訴

里見稔
[PR]

 長野県軽井沢町で2016年に大学生ら15人が死亡したバス転落事故で、業務上過失致死傷の疑いで書類送検された運行会社「イーエスピー」(東京都羽村市)の社長(59)と当時運行管理者だった元社員(52)がいずれも容疑を否認していることが、捜査関係者への取材でわかった。「事故が起きると思わなかった」と述べているという。長野地検は21日にも2人を同罪で在宅起訴する。

 地検の調べに対し、社長は安全管理が不十分だったと認める一方、事故につながるとまでは予見できなかったという趣旨の説明をしているという。社長は20日、朝日新聞の取材に対し、元社員が安全管理責任者としての業務を別の運転手に任せるなどしていたことについて「知っていた」と説明。安全管理がずさんだったと認めたが、事故の予見可能性については「コメントを差し控える」と述べた。

 捜査関係者によると、元社員は事故で死亡した男性運転手(当時65)の技量を適切に把握しなかったなど安全管理の義務を怠り、社長はそれを知っていたのに適切な指導や監督を怠ったとされる。地検は、2人が事故を予見できたにもかかわらず、回避義務を怠った過失があると判断した。

 死亡した運転手は自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)の疑いで書類送検されていたが、地検は不起訴処分とする。(里見稔)