消防職員の遺書、妻に戻る 実名挙げパワハラ訴える内容

田中基之
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 福島県の郡山地方広域消防組合に勤務していた男性(当時38)が自殺した際に残していた遺書の返還を妻が求めていた訴訟は福島地裁郡山支部で和解が成立し、遺書が返された。遺書は先輩職員によるパワーハラスメントを訴えており、妻は「遺書は戻ってきましたが、パワハラがあった事実を調べてほしい」と、同組合に第三者委員会の設置を求める考えだ。

 和解は昨年12月10日付。男性は日和田分署に勤めていた2018年1月に自宅で自殺し、「職場のみなさま」という遺書の中で職員の実名を挙げ、「みんなの前で叱責(しっせき)され、長年にわたりパワハラを受けていました」と訴えていた。

 消防組合は調査し、職員の行為は指導で、パワハラには当たらないとしている。しかし、男性の妻は納得せず、弁護士と相談し、第三者委の設置を求める準備を進める。妻は「行き過ぎた指導はパワハラにあたる。パワハラがなかったことで終わらせるのではなく、あったかどうかを含めてしっかり調べてほしい」と話している。(田中基之)