【動画】安倍政権とはなんだったのか――。7年8カ月に及ぶ「最長政権」の権力の源泉が、人事権をフル活用した官僚の統治でした。その内幕を長期連載でひもときます。
[PR]

 昨春、SNS上で「#検察庁法改正案に抗議します」が話題になり、司法への官邸の人事介入が大きな政治問題となった。しかし、安倍官邸の司法への浸食は、それ以前から始まっていた。

「未完の最長政権」第1部第16回

 「人事」をつかった安倍政権の霞が関支配は、政権最終盤に政治問題化する。

 安倍政権は検察官の定年延長を制度化する検察庁法改正案を閣議決定した。政権に近いとされる東京高検検事長、黒川弘務の定年延長をめぐり、政治と検察との関係にすでに焦点が当たっていた。識者から違法性が指摘される黒川の定年延長を、法改正によって事後的に正当化しようとしていると批判が上がった。

 検察は行政府の一部とはいえ容疑者を裁判にかける起訴権限をほぼ独占し、司法的性格も併せ持つ。野党は「首相を逮捕するかもしれない機関に、官邸が介入するとは法治国家の破壊行為だ」(立憲民主党代表の枝野幸男)と批判。ツイッターを中心に批判が盛り上がり、検察庁法改正案は廃案に追い込まれた。

プレミアムA「未完の最長政権」
「1強」と呼ばれた安倍政権は、強い官邸をめざした改革の到達点だった。しかし、それは後手に回ったコロナ対応の遠因にもなった。安倍政権の内実に迫る長期連載が始まりました。

 検察人事への官邸の関与が問題となるかなり以前から、官邸は司法そのものの人事にも侵食していた。

 最高裁の裁判官の人事の方法を…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。

2種類有料会員記事会員記事の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら