「生きている限り生きぬきたい」――。認知症診療に人生を捧げた精神科医が認知症になった。寄り添う娘が感じた父の強い思いとは。
精神科医の長谷川和夫さん(91)は、認知症診断で広く用いられる「長谷川式スケール」の開発者として知られる。2017年に認知症と診断され、それを公表した。
長女の南高まりさん(58)は、精神障害者支援の仕事のかたわら、診断後の父の講演活動や、父母の生活のサポートを続ける。南高さんは今年1月、長谷川さんとの共著で「父と娘の認知症日記」(中央法規出版、税抜き1300円)を出版した。
いわゆる介護体験記とは違う。父が長年書き続けた日記を縦糸に、まりさんの文章や写真を横糸にして、つづられた本だ。ランチや喫茶店に出かけたときの親子のやりとりなど、ほほ笑んでしまうような日常の出来事も記録されている。
「主は何を私に試そうとしているのだろう」
キリスト教徒である父は当初、…
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朝日新聞社会部