拡大する写真・図版赤岳鉱泉には冬季に人工氷瀑「アイスキャンディ」が設けられ、アイスクライミングのトレーニングに使われる=2020年12月29日午後0時1分、長野県茅野市、近藤幸夫撮影

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 新型コロナウイルスの影響で、全国の山小屋が感染防止対策に苦労しています。八ケ岳南部の登山基地、赤岳鉱泉(長野県茅野市)では、昨夏の営業再開以来、日本登山医学会の認定山岳医が新型コロナ対策のため、週末を中心に小屋に常駐しています。どんな役割を果たしているのか、現地を訪ねました。

拡大する写真・図版通年営業の赤岳鉱泉。冬場も多くの登山者が訪れる=2020年12月29日午後1時9分、長野県茅野市、近藤幸夫撮影

 赤岳鉱泉は、八ケ岳の主峰・赤岳(2899メートル)などの登山基地として知られ、標高2220メートルの亜高山帯にあります。冬場は、赤岳周辺の凍った沢の氷壁を登るアイスクライミングの愛好家や赤岳を目指す登山者たちでにぎわいます。新型コロナでは昨年4月~7月、営業を休止して感染防止対策の準備をしました。

拡大する写真・図版赤岳鉱泉前のテント場。新型コロナの影響で、1人用テント泊の登山者が増えている=2020年12月29日午後4時13分、長野県茅野市、近藤幸夫撮影

 小屋のオーナーの柳沢太貴さん(32)は、「感染防止対策には、専門医の力が必要」と考え、日本登山医学会の認定山岳医の師田信人さん(66)に協力を求めました。同学会は認定山岳医の検定講習会を冬の八ケ岳で開催。宿泊施設が赤岳鉱泉だったこともあり、旧知の仲です。南アルプス・甲斐駒ケ岳(2967メートル)の七丈小屋では、師田さんも監督しながら、山岳医の稲田真、稲田千秋、力武創医師が中心となってスタッフへの注意事項や宿泊客への注意喚起などの具体策を盛り込んだ新型コロナ感染防止対策マニュアルを作成しました。師田さんは、信州大山岳会OBでもあり、ヒマラヤの6千メートル峰初登頂の経験もある登山家です。

拡大する写真・図版山岳医の腕章を示すボランティアの師田信人医師=2020年12月29日午後3時26分、長野県茅野市、近藤幸夫撮影

 赤岳鉱泉の常駐は、師田さんが責任者となり、山岳医や山岳看護師がボランティアとして新型コロナ対策を務めています。昨年末、冬の装いとなった赤岳鉱泉を訪ねると、師田さんと山岳医の三浦裕さん(66)が常駐していました。師田さんは「赤岳鉱泉は、都会の飲食店並みの対策をとっていますよ」と笑顔で話してくれました。

拡大する写真・図版赤岳鉱泉の受付で、宿泊客の検温をするスタッフ=2020年12月29日午後0時20分、長野県茅野市、近藤幸夫撮影

換気扇・ドアノブ消毒・アクリル板……

 確かに、宿泊受付では体温チェックと体調などの問診票の記入が義務づけられていました。夏場は、換気のため窓を開けていました。だが、冬場に戸外は零下10度以下に下がるほか、暴風雪に見舞われることもあり、窓の開放は危険です。このため、新たに換気扇12個を設置して山小屋内の換気対策に務めています。

拡大する写真・図版新型コロナ対策のため、館内の各所に増設された換気扇=2020年12月29日午後3時35分、長野県茅野市、近藤幸夫撮影

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