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 東北・三陸沿岸に位置し、ウニ漁が盛んな岩手県洋野町。これまで大量に廃棄されていたウニの殻が陶器に生まれ変わっている。管理やコスト面の難しさからほとんど再利用されなかったが、地域おこし協力隊員の女性が町の特産にしようと挑戦している。

 洋野町で協力隊員になって3年目の安藤あさひさん(37)は、ウニの殻からできあがったクリーム色の皿とカップを手に微笑(ほほえ)む。「この色合いのお皿、カフェで出てきたら、喜ばれそう」

 ウニの殻はどうやって陶器に生まれ変わるのか。安藤さんがたどり着いた方法はこんな感じだ。まず、殻を窯で焼いて灰にし、砕いたりすりつぶしたりして粉状にする。これと土灰と長石、水を混ぜて釉薬(ゆうやく)を作る。粘土で作った器にかけて焼き上げると、ベージュや金色のような色が出てくる――。昨夏、洋野町内の陶芸工房の力を借りて、初めて器を焼き上げた時、「可愛い!」と思わず声を上げた。

 安藤さんは洋野の近く、青森県八戸市で育ち、同市や東京で仕事を転々とした。そんな中、洋野町が協力隊を募集していると知った。移住が条件だったが住居と車の補助が出る待遇のほか、業務内容として担当者に面接で言われた一言に引きつけられた。「地域に新しい風を吹かせる」。祖父母も暮らした洋野で、12歳と7歳の息子と一緒に新たな挑戦を始めようと思った。

 2018年4月、町に移住した…

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