多選、年齢 女性候補 全国の知事事情 岐阜

松永佳伸
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 岐阜県知事選は24日に投開票される。同じ人が何度も選ばれる「多選」や年齢、女性という面も注目を集めるが、全国の知事の顔ぶれはどうなっているのか。

 今回の知事選には、いずれも新顔で元内閣府大臣官房審議官の江崎禎英氏(56)、新日本婦人の会県本部会長の稲垣豊子氏(69)=共産推薦=、元県職員で薬剤師の新田雄司氏(36)と、公選知事として県政史上初の5期目をめざす現職の古田肇氏(73)の4人がいずれも無所属で立候補している。

 全国知事会などによると、47都道府県の知事では、7期目の石川県谷本正憲知事(75)が最も長く、次いで大分県広瀬勝貞知事(78)、徳島県飯泉嘉門知事(60)、兵庫県井戸敏三知事(75)、青森県三村申吾知事(64)、栃木県福田富一知事(67)の5期目が続く。

 多選が争点の一つとなった知事選では、2019年の福井県、20年に富山県でいずれも5選をめざした現職が新顔に敗れた。

 自民党は知事選などでの推薦は3期までとしていて、古田氏も前回17年は自民党の県連推薦だった。

 労働組合の連合も原則3期までとしている。17年は「友好関係を築いている」などの理由で古田氏を特別に推薦したが、今回は自主投票との立場だ。

 現職知事の平均年齢は61・6歳。60代が最も多く16人。続いて、50代が14人、70代が12人。現職最年少は北海道の鈴木直道知事(39)、最高齢は大分県の広瀬知事で、古田氏より年上は5人いる。

 岐阜県知事では、最年少初当選は松野幸泰氏の50歳。最年長初当選は武藤嘉門氏の77歳となっている。

 一方、女性知事は東京都小池百合子知事(68)と山形県吉村美栄子知事(69)の2人だけ。稲垣氏が当選すれば全国で3人になる。

 現職知事のこれまでの経歴(複数)では、国家公務員出身が最も多い29人。続いて国会議員13人、民間、副知事の各10人、地方公務員7人、首長6人、地方議員5人。国家公務員のうち自治省(現・総務省)が12人、通商産業省(現・経済産業省)が8人を占める。

 岐阜大の田中伸准教授(政治教育)は「多選や年齢は関係ない。県民目線が大切で、仕事ができれば何の問題もない。保守分裂という権力闘争ではなく、有権者は政策の違いを見極め、大切な1票を投じてほしい」と話している。(松永佳伸)