阿波踊り実証イベント、観客の退場方法に課題 徳島

新型コロナウイルス

伊藤稔
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 徳島市などがつくる阿波おどり実行委員会は21日、新型コロナウイルス対策の検証を兼ねた昨秋の実証イベントの検証結果について報告した。感染症対策については、「安心できた」と評価する声が多かった一方、退場方法や踊り手の感染予防など様々な課題が挙がった。

 実証イベントは昨年11月、市内の公園で2日間計4回実施され、観客約2700人、踊り手グループは33連の554人が参加した。桟敷席は大幅に減らし、観客は入り口で検温を受けてマスクを着用して観覧。踊り手は密にならないよう待機場所が設けられ、間隔を空けて演舞した。

 来場者アンケートでは、公演について「よかった」と7割以上が回答し、感染症対策も「安心できた」と8割以上が評価した。

 一方で、観客の退場方法については「問題があった」との指摘が目立った。当日は4パターンを試したが、観客自身が座席の種類を認識していなかったり、公演終了前に退場しようとしたりして混雑したケースもあったという。

 踊り手からは、十分なスペースがある練習場所の確保や、演舞場での待機場所で間隔を空けることの難しさなどが課題として挙がった。マスクやマウスシールドなどを着け、距離をとって踊る感染症対策についても、「より良い演出方法の検討が必要」とされた。

 また、医療従事者やサービス業などの人たちは参加自粛を求められたため、本番に向け、踊り手の確保も検討していくとした。

 21日の実行委員会では、「観客席で家族らが固まって座っていた」「総踊りは間隔をとっていたため、少し間延びがしていた」「演舞場以外での踊りでは人がたくさん集まって密になってしまうのではないか」など様々な指摘も出された。

 実行委事務局は、検証結果や委員らの意見を踏まえ、今夏の阿波踊りの実現に向け具体的な計画を策定する。(伊藤稔)

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