古町演芸場のにぎわい復活へ 会員制交流サロンに

谷瞳兒
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 【新潟】昨年5月に惜しまれながら15年の歴史に幕を下ろした「古町演芸場」(新潟市中央区古町通6番町)が再生に向けて歩み始めている。地元の演劇関係者らがクラウドファンディング(CF)で資金を集め、会員制の交流サロンへの改装を目指している。

 CFを立ち上げたのは近くにある劇場「新潟古町えんとつシアター」支配人の逸見(へんみ)友哉(ゆうや)さん(40)。演劇やライブができるようイベントスペースを残しつつ、インターネットカフェやボードゲームを中心とした遊戯室などを新たに設ける。月額3千円(税込み)の定額会員制にするという。

 逸見さんは山形県出身。20歳の時、大学進学とともに新潟に移住。初めて古町を訪れ「こんなににぎやかな町があるのか」と驚いた。大学で演劇研究部に所属し、卒業後に会社に就職したが、演劇への思いが捨てきれず35歳で脱サラ。えんとつシアターを開いた。その頃から古町演芸場に通うようになった。全国各地の劇団の公演が毎日のように行われ、「大衆演劇の踊りや歌を交えたにぎやかさは魅力的だった」。

 しかし、コロナ禍の昨年5月、古町演芸場は閉館。取り壊しも検討されていた。「地元の人たちに愛され、古町のにぎわいを支える場所のひとつ。それをなくしてはならない」と逸見さんは活用方法を模索。演芸場のオーナーに打診し、えんとつシアターで毎夏に行っていたお化け屋敷を演芸場で開いた。

 8月の3日間だけの催しに300人近くが来場。「演芸場が動いているだけでにぎわいが違うね」。来場者に声をかけられ、演芸場の「復活」を誓った。

 運営のための会社を11月に立ち上げ、CFを開始。「古町をあきらめない!~古町演芸場再生プロジェクト~」と銘打った。「活気が失われつつある古町に、にぎわいを取り戻したい」との思いを込めた。目標額の600万円には届いていないが、賛同する声が多く寄せられているという。

 支援は今月24日まで。CFサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で受け付けている(https://camp-fire.jp/projects/view/351074別ウインドウで開きます)。新たな演芸場は今年2月から改装工事し、4月のオープンを予定しているという。(谷瞳兒)