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 【新潟】東京電力柏崎刈羽原発の安全性を議論する技術委員会の委員で、県から高齢を理由に不再任とされた立石雅昭・新潟大名誉教授(75)が21日、記者会見を開いた。「柏崎刈羽原発の議論にも(継続して)参加し、安全性を確保したい」と訴え、再任を求める要望書を同日、県に提出した。

 技術委は昨年10月に福島第一原発事故の原因の検証を終了。柏崎刈羽原発の安全性確認の議論が本格化しつつある。立石氏は地質学が専門で、中越沖地震の翌年の2008年から委員を務め、同原発敷地内に活断層が存在する可能性を指摘。「積み上げた検証や進行中の議論の継続性がないがしろになる」とした。

 県は、14人の委員のうち、事故検証のために増員された委員や、内規で任命を避けるとする70歳以上の委員計7人を再任せず、4月以降は委員会を10人程度に縮小させる意向だ。立石氏は「技術委員会が変質する。県の運営や東電と国の流れで(委員会の進行が)走ってしまうのではないか」と懸念を示した。

 「新しい知見を採り入れたい」として70歳以上の委員が不再任となった点について、「研究者が古い知見だけでものを言うことはない。(私は)今も断層の調査を続けており、高齢者は新たな知見を学ぼうとしないと言われるのは、心外だ」と反論した。

 要望書では、同様に高齢を理由に不再任となった元日本原子力研究開発機構安全研究センター研究主幹の鈴木元衛氏(71)とともに再任を求めた。立石氏は再任が認められない場合は、オブザーバー参加を求めるという。ほかに不再任とされた5人は受け入れる意向だという。(長橋亮文)