モンゴル首相が辞意 PCR陽性の母と新生児隔離に批判

新型コロナウイルス

瀋陽=平井良和
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 モンゴルのフレルスフ首相は21日、新型コロナウイルスの感染予防の政策に不備があったとして、辞任を表明した。同国では、出産直後に感染がわかった女性と新生児が極寒の中、薄着のままで救急車に乗せられて隔離先へ向かう動画がSNS上に拡散。「対策が非人道的だ」などと批判する若者らの抗議デモに発展していた。

 モンゴル国営放送などによると、出産のために入院中だった女性は、夫の感染が判明したため、PCR検査を受けて陽性となった。19日、寝間着とスリッパ姿の女性が零下20度を下回る中で、生後数日とみられる子どもを抱いて移動する様子を映した動画が急速に拡散した。20日にはウランバートル中心部の広場に約5千人の若者が集まって政府のコロナ対策の対応部門を批判し、同日夜までに副首相と厚生相が辞任に追い込まれた。

 フレルスフ首相は21日に緊急の記者会見を開き、「自分も責任をとる」として自ら辞任を表明。フレルスフ氏は国民からの人気が高く、今夏に控える大統領選で現職のバトトルガ氏の有力な対抗馬になると目されている。会見では「大統領が今回の抗議活動に関与している」などと主張した上で、「今後も政治活動を続ける」としている。

 モンゴルは、隣国の中国で感染拡大が深刻だった昨年2月から国境封鎖などの厳しい感染防止策を敷いて国内での感染を抑えてきた。だが、昨年11月に初の市中感染が発覚し、これまでに1千人以上が感染した。(瀋陽=平井良和)

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