性別で分けない新制服なのに… 生徒指導や販売法に課題

神野勇人
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 福岡市性的少数者などに配慮し今年度から市立中学校で導入した標準服(制服)について、任意団体「福岡市の制服を考える会」が21日、配慮に欠ける教職員による指導や販売方法がみられるとして、改善を求める要望書を市や市教委に提出した。会員は「人権に関わる問題として、現場に意識が浸透してほしい」と話す。

 市立中学校の制服は、学校長やPTAによる検討委員会で、性的少数者への配慮や、暑さ・寒さへの対応、動きやすさなどが議論され、約70年ぶりに刷新された。従来は男子が詰め襟、女子がセーラー服だったが、ブレザーに統一。スラックスやキュロット、スカートから自由に選択できる。今年度から69校のうち65校が採用した。

 考える会が保護者や教職員から聞き取ったところ、男女別を明記して標準服を売る販売店や、教職員が「男子はスラックス以外を選択できない」などと指導する例があったという。考える会は導入の趣旨に反するとして、市教委の対応を求めた。

 また、髪形や長さといった頭髪を巡る校則や生徒指導では、今も男女が明確に区別されていると指摘。「生徒一人一人の個性を尊重していない」と、見直しを要望した。市教委は「今後、要望書の内容を精査する」という。(神野勇人)